勃起と射精について説明する医師

射精時に痛みがあると前立腺の異常の可能性

前立腺は男性の膀胱の下についている小さなもので、尿道を包んでいます。
前立腺は男性の生殖器系の一部で、精子を運ぶ精管が前立腺の内部を通っています。
射精時には前立腺の筋肉が収縮して、内部から精子の運搬と栄養の補給に役立つ、液体を分泌しています。
射精時の痛みは、前立腺炎にありがちな症状です。
鼠径下部、睾丸、それに下背部の痛み、排尿時の痛み、それに頻尿も伴ってきます。
性活動が著しく減ると、前立腺がうっ血するために炎症がおこることもあります。
性的に興奮すると前立腺内の液体が増えます。
たびたび興奮しながら射精に至らなければ、当然うっ血してきます。
それが炎症を引き起こしかねません。
これが原因になっている前立腺炎は、性行為の機会に恵まれない多くの高齢の男性を悩ましていると考えられています。

あまり多くあることではないのですが、短い間に射精を行う回数が増えた時でも、前立腺炎にかかってしまうことがあります。
この原因は前立腺が射精時にたびたび収縮を強いられて過敏になり、炎症を起こすものと考えられています。
前立腺炎は言うならば饗宴かそうでなければ飢餓かといった、性生活を営む男性に多くなっています。
このようなパターンは時折激しい恋愛関係を持つ若い男性、あるいは定期的に数週間家庭を離れる男性によく見られています。

前立腺炎を悪化させてしまう要因は数多くあって、香辛料の効いた食べ物、アルコール飲料、チョコレート、カフェイン、長時間腰かけたり、振動の激しい乗り物に乗ったり、それに精神的な緊張などが挙げられています。
時々前立腺炎から性的な障害が起こることがあります。
急性の細菌性前立腺炎にかかると、性欲を失う男性がいます。
またむしろ性欲が高まるものの、勃起が苦痛になり射精に痛みを伴って精液に血が混ざる場合もあります。
慢性の前立腺炎では、射精に痛みが伴うので患者は性行為を避けるようになり時には、勃起不能になってしまいます。
オルガスムスの時前立腺が収縮すると、睾丸や亀頭に激しい痛みを感じる時があります。
この痛みがあまりにも激しいために、セックスを避ける人もいます。

定期的に射精しないと体はどうなる?

前立腺がんは主に老人の病気で、65歳以上の男性では悪性腫瘍の、過半数を占めています。
普通前立腺がんは進行が遅く、何も症状が出てきません。
男性によっては排尿が頻繁で、痛みを伴うようになってきます。
血尿が出ることもあります。
頻繁な性交と前立腺がんの発生率の間には、何の相関関係は認められてはいません。
マスターベーションとこの病気の発生の間にも、関連性はありません。
がんが前立腺に限られている場合には、最適の治療法は通常前立腺を摘出することです。
この治療を行うことで身体に出てくる影響は、勃起を支配する神経の経路に損傷が及ぶため、たいていの場合勃起力が失われます。
前述したように前立腺炎の場合は、定期的に射精をしないとうっ血してしまいますので定期的な性交や、マスターベーションが必要になってきます。
定期的にマスターベーションを行うことで、身体の新陳代謝もよくなってきます。
前立腺がんで前立腺を摘出して勃起力を失った人については、外科的にペニスを補綴することができます。
この補綴を行うことで程度はさまざまですが、性的な満足感が得られると報告されています。
身体に対する影響としては、オルガスムスの感覚はなく射精も起こりません。

前立腺炎の治療には、定期的な射精が有効な手段です。
それには患者とその相手にとって、平常通りの最も快適なパターンを保って射精を行うことが大切です。
1日に1回でも、週に1回でも、あるいは月に1回でも構いません。
大切なのは回数ではなく、ある程度決まった間隔で射精を行うことです。
定期的に射精を行うことで、身体も新陳代謝されていきます。
なお細菌性の前立腺炎については、抗生物質が処方されています。