勃起と射精について説明する医師

オナニーのやりすぎで抜け毛が増えるって本当?嘘?

よく、オナニーをすると男性ホルモンの一種であるテストステロンが増えるといわれていますが、結論をいいますとオナニーをしても実はテストステロンは増えないということが、実験で確認されています。
またほかの説としては、性的興奮によってテストステロン濃度はいったん増え、オナニーによる射精によってテストステロン濃度が下がるというものもありますが、どちらにしても非常に短い時間内に起こる変化ですので、平均的に考えるとすれば、テストステロン濃度にはほとんど変化がないと考えてもよいでしょう。
このためオナニーによって抜け毛が増え、ハゲになりやすいことはないというのが結論です。

よく、「オナニーのやりすぎが抜け毛を引き起こし、薄毛やハゲの原因となる」といわれるのは、オナニーをすると男性ホルモンであるテストステロンが増加するためと思われていることが原因でしょう。
この男性ホルモンが増加すると頭の毛が薄くなり、体毛が増えていく傾向にあります。
おそらく射精やオナニーによって抜け毛が増えるといわれるのは、このことが原因であると思われます。

しかし実際の実験では、オナニーによって男性ホルモンの増加は確認できませんでした。
しかし逆に、オナニーをしばらく禁止することによるテストステロン濃度の増加は実験によって確認されています。
この実験での禁欲期間は3週間ほどだったそうで、あきらかなテストステロン濃度の増加が確認されました。
ですので、実際には禁欲の方が薄毛を進行させる可能性が高いということがいえるのです。

また、抜け毛が増える原因として多いといわれるのがいわゆる「AGA」といわれる状態で、これはAndrogeneticAlopeciaの略称で「男性型脱毛症」という意味です。
先ほども述べたように射精によっていったん男性ホルモンの濃度が増えるということはありますが、それは一瞬のことですのでほとんど気にする必要はありませんが、この「AGA」というのは男性ホルモンが「DHT」に変えられてしまうことが原因で発症し、この「DHT」が脱毛司令を発することによって薄毛が進むということが研究によって解明されています。

AGAが原因で薄毛になっている場合がほとんど

「AGA」はおもに成人男性によくみられる状態で、髪が薄くなりやすいまたは薄くなっている状態のことをさします。
これはおもに思春期以降くらいにおでこの髪の毛の生え際やつむじあたりの髪の毛のどちらか、もしくはその両方から薄くなっていくことが多いです。

その原因は一般的にはテストステロンといった男性ホルモンの影響や遺伝であると考えられていて、「AGA」による脱毛箇所には「DHT」、いわゆる「ジヒドロテストステロン」といわれる物質が高濃度にみられます。
この「DHT」がヘアサイクルにおける成長期をどんどん短くしていく原因であると考えられているのです。
髪の毛のヘアサイクルのうち、この成長期が短くなってしまうことによって、髪の毛が成長して充分長く太くなる前に抜け落ちてしまうことになります。
このように充分成長していない髪の毛が増えることによって全体的に薄毛が目立つようになり、そのまま「AGA」が進行してしまうと将来的にはハゲてしまうようにもなります。

また、「AGA」の状態にある人は日本全国では一千万人以上もいるといわれており、薄毛の原因のほとんどがこの「AGA」であるといわれています。

そして「AGA」はどんどん進行していくので、なんの対処もせずにそのまま放置しておくと、髪の毛の本数は減っていく一方となってしまいます。
ただし、「AGA」は一般的には毛は薄くなっていきますが、実はうぶ毛はかなり残っていることが多いのです。
髪の毛というものは毛包が無事に残ってさえいる限りは、まだ、髪の毛が長く太くなっていく可能性があります。
ですので、早めのケアによってこの「AGA」が改善していく余地はまだ残されているといえるでしょう。